KISS OF LIFE
「…か、課長…!?」

その人物を見た金田くんは、ビックリしていた。

振り返ると、南野課長が立っていた。

顔は笑っているけど、目は笑っていない。

ブラックオーラが見えるのは、あたしの気のせい?

金田くんは目をコインのように丸くし、あたしと南野課長を交互に見ていた。

そりゃ、ビックリするよね。

「昨日出会って告白してきた相手って、課長!?」

金田くんはかなりパニックになっている。

「金田、何でいるんだ」

南野課長が金田くんに視線を向けると言った。

金田くんはパニックで頭が回らない。

「か…金田くんは、一緒に待ってもらっただけです」

あたしは言った。

「一緒に待ってたって、話をすることが?」

……いつからいたんですか?

「それは、相談に乗ってあげて…」

「相談って、ハグとキスもするのか?」

そこまで言われたあたしは黙った。
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