桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜

「引っ張られなくても、お前の後を追ったらいける。」



深影が掴んでいた手首を掴み、深影を冷たく突き放す私。



だが、そんな冷たい言葉を言われたのにも関わらず、深影は何一つ文句を言わなかった。




深影はただ口角を上げ「そっか」とだけ言うと、前に向き直り、何も無かったかのようにそのまま進み出した。








まだ信用してはいけない
まだ心を許してはならない




そう思うのに、なんでこんなに胸が苦しくなる？



私はまだ深影の手の温もりを感じる手首を痛めつけるように握りしめた。



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