桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜
両親は私が11歳の誕生日の次の日に、私を一人家に置いてどこかへ行ってしまった。
朝、私が目覚めてリビングに向かうと、机には置き手紙が虚しく置いてあった。
そこには…
『お前と1日を過ごすだけでも、怖くて仕方がありません。
一緒に誕生日を迎えただけでも、ありがたいと思いなさい』
母の筆字だった。
この時初めて、両親が私を恐れてたことに気づいた。
私の鼓動は高鳴り、体中が震え、立つのがやっとなぐらい私には衝撃が大きかった。
一体両親は、私の何に怯えていたのか、今となっては知るよしもない。
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