桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜
そう言った時の深影の微笑みが、無理をして笑顔を作ってるように見えた。
ギャアアアァア!!
妖鬼の断末魔が聞こえ、深影も私もそちらを見ると、狛が妖鬼を刀で倒したところだった。
狛は刀を下ろし、その刃先から妖鬼であろう血が地に滴り落ちていく。
遠くだし、暗いからよく表情は分からないが、なんだかその立ち姿が悲しげに見えたのは気のせいだろうか。
狛によって倒された妖鬼は、最初に出会った妖鬼と同じ様に光の粒子に変わり、天に昇っていった。
「桜ちゃん!!深影!!」
狛の傍にいた音祢は私たちを見ると、すぐ血相を変えて、私たちの所まで飛んできた。
「もう、また無茶して!!重傷じゃない!!」
「だいじょうぶ、だいじょーぶ。大したことないって」
涙目になって怒る音祢に対し、苦笑いを浮かべながらそれに対応する深影
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