桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜




…………ハ?




「お前……この状況でよくそれを言えたな?」


「うん。俺もよく言ったと思う」



だめ?と眉をハの字に下げて悲しそうに首を傾げる深影



ぐ……;



そんなしゅんとした顔をするな


断りづらいではないか…





「……少しだけなら構わない」


私はそう言うと、深影から少し距離をおいて膝をかかえて座った。





話の内容は「ここには慣れたか?」とか「陽京の桜は琥翠国で一番綺麗なんだ」という本当にありきたりな話



でも、絶対にコイツには言わないが



コイツといると、何故か心が安らぎ、落ち着くことができた



まるで、昔からずっと一緒にいる幼なじみみたいな……



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