桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜
しばらく経って、小さく、でも優しい声で深影は言った。
「バカだな。桜はもう俺たちの仲間だろ?」
うずめていた顔を上げ、深影の方を見た。
深影は私に優しく微笑みかけていた。
「だから、俺は桜をほっとかない。てか、ほっとくつもりない。」
そして、また私の頭に手をのせ、優しい手つきで撫でて言った。
「桜は一人じゃないよ。」
その時、私の中で何かがプツンと弾けた気がした。
「わたしは………このせかいでいきてていいのか?」
私は震えた声で今まで心の奥に隠していた疑問を口にした。
どうしても聞きたくて聞いてほしかったこと。
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