桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜






ぐわぁああぁああ!!!





突然の凄まじい咆哮と共に激しい振動が静かだった空間を揺らす。


体が……重いッ………!?


とんでもない圧力が私の体にのしかかる。


まるで、私の頭の上に大きな錘(おもり)を乗せられてるようだ。



私は何事かと思い、後ろを振り返ってみた。



「………なんだ、これは!?」


そこには生き物とは思えない、見上げる程の大きな醜い化け物が目の前に立っていた。



体は黒く、皮膚はただれ、
顔の部分だと思われる所にあるぎょろぎょろと動く双眸と口からだらしなく垂れるよだれが、気味悪かった。



私は目の前の光景に圧倒されながらも、化け物を睨み付ける。



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