桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜
『……ミ………コ……』
ふと化け物が小さく呟いた。
『…ミ…コノ……シン…ゾウ……』
嫌な予感がする。
私は思わず後ろに一歩後ずさった。
『ミコ……ノ………シンゾウ……
ミコノシンゾウヲ…
ヨコセェエエェエエエェエェ!!』
化け物はまた咆哮を上げると、狂ったように頭を振り回し始めた。
口から出てるよだれが辺りに撒かれると、芝生が一瞬にして枯れ始める。
それを目の当たりにした私は嫌な冷や汗が吹き出てきた。
化け物は、私に向かって腕を大きく振り上げる。
私は圧力のせいで避けようにも、体が重くて身動きが取れない。
くそっ………
化け物の腕がすぐそこまで迫ってきた
その時………
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