桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜
「伏せろッ!!」
後ろから聞こえた男の声に私は反射的に屈み込む。
ぎゃあああぁああ!!
すると、化け物の断末魔の叫びが辺りに響いた。
あまりの大きな声に私は思わず耳を両手で塞ぐ。
これ以上耳に入れたら、鼓膜が破れそうだからだ。
さっきの断末魔の叫びの余韻が辺りの空気を震わせる。
が、私は化け物がどうなったのか気になり、恐る恐る顔を上げてみた。
誰かの足の隙間から、さっきの化け物の真っ二つに斬られた姿が見える。
だが、徐々にその化け物が、キラキラ輝く光の粒子に姿を変えた。
その光の粒子は上空でうねると、闇色の空に向かって昇っていってしまった。
それと同時に、重かった私の体が嘘のように軽くなり、体の身動きが取れるようになった。
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