桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜
「ねぇ〜、せめて下の名前だけでもいいから教えてよ。」
私の名前をしつこく聞く青年に私は怒りよりも呆れが出てきた。
こいつに名前を教えなかったら、永遠に追いかけ回されそうだ。
「…………………桜。」
「えっ?」
青年は私の呟きに近い声にまたちらっと振り返る。
「桜だと言っている。一回で聞け」
そう冷たく言い放ち、冷たい視線を青年に向ける私。
それに対し、嬉しかったのかどんどん笑顔に変わっていく青年。
その笑顔がどことなく幼くて、まるで穢れを知らない、純粋な少年のようだ。
「桜、かぁ。俺は"深影"、よろしくなッ!!」
ズキッ・・・・・
そう優しく笑いかける青年の顔に、今度は胸が張り裂けそうになる。
懐かしい・・・
なぜか分からないがコイツを見てると、懐かしくて仕方がない
その笑顔が『作られた』ものだと感づいているのにも関わらず、そう思ってしまう・・・
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