桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜



その部屋は金色など派手な装飾を施しており、何よりもどの部屋よりも大きかった。




いかにも偉い人がいるんだと思い知らされる。



この中に藤姫様という奴がいるのか・・・



私がそう思っていると深影は前に進み出て、その派手な障子に手をかけた。


「さて、入るとしますか!!」


「あっ、ちょっと待っ…」


「藤姫様、入りますねぇ!!」


深影は音祢の止める声を聞かず、障子を大げさに開ける。



すると、



「こぉの、馬鹿弟子!!」


と怒声が聞こえたかと思ったら、部屋の中から小さなお爺さんが深影の顔に跳び蹴りを食らわした。



深影は「グホォ!!」という奇声を上げると、そのまま飛んでいき、庭にある桜の木に頭からぶつかった。


その衝撃で桜の花びらが深影の頭に覆い被さる。



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