桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜




「お願いです。どうか琥翠国をお救いくださいませ」


そして藤姫様は頭を深く下げて、土下座をした。


私は今立ち上がってるから彼女を見下ろしてる形になる。



そのまま、藤姫様に冷たい視線を向ける私。



だが、しばらくすると私はだんだんこの少女が哀れに思えてきた。



小さい体が微かに震えていたからだ。





私は深いため息を吐くと、わざと音を出して座り込んだ。



藤姫様はゆっくりと顔を上げる。


その顔には不安げな様子が見てとれた。





「・・・正直、お前たちのことは信用していない。しかし、お前の国を守りたいという気持ちは十分伝わった。で、私は何をすればいい?」


そう声を掛けると、彼女の顔が徐々に笑顔に変わっていった。



そんなところは幼く、やっぱり子供なのだと思い知らされる。



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