桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜
怒鳴ってる声の主に視線を向けると、そこにはすごい剣幕で私を睨んでいる担任の姿があった。
私は黙ってそんな担任を見つめる。
「なんだその目は、言いたいことがあるなら言ってみろ!!」
担任は私の視線に耐えられなくなったのか、挑発するように言ってきた。
「……別に何も。先生の話は十分分かりましたので、そろそろ帰っていいでしょうか?」
私は素っ気なく、そして何もなかったかのように担任に背を向けて歩き始めた。
本当に毎日毎日うっとうしい。
私が教室の扉に手を掛けようとした、その時。
急に後ろから髪を強く引っ張られた。
突然の痛みに私は驚き、顔を引きつらせながら視線を自分自身の髪を引っ張る主に向ける。
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