桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜



そういえば・・・


私は自分自身の服装を見る。



確かに制服で戦う訳にはいかない



もし元の世界に戻る時、制服が無ければ帰るに帰れないからだ




「・・すまないな、服まで」



私がそう礼を言うと、十夜は顔を上げて



「いえ、これも僕の仕事なんで〜」



と私に優しく微笑みかける十夜。




私はその微笑みを向けられ、思わず目を逸らしてしまった。



どうしてもその笑顔に抵抗を感じる自分がいたから。





「ああ、もう話は以上なんで〜明日また来て下さ〜い。服も明日に出来上がると思いますから〜」


それだけ伝えると、また私の服の設計図に手を進める十夜。



「じゃあ明日また来るわね。行こ、桜ちゃん」


「あぁ。」


そして私は立ち上がり、音祢と共に部屋を出て行った。



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