桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜



「・・・悪くない」


私は顔を上げ、無愛想に部屋の中の感想を述べる。


「本当に!?」


すると、そんな私の言葉に音祢は不安げな顔からぱっと笑顔に変わった。




不安げな顔になったり、笑顔になったり、よく表情がコロコロと変わるやつだな



私は音祢を見て、単純にそう思った。



「よかったぁ・・・でもここ深影の部屋の隣なのよね;」


「・・・はぁ?」



あの変態男の隣・・・?



「ここしか部屋はないのか!?」


「残念ながら、藤姫様からの伝言だとここしか開いてないんですって」





私は急に頭が痛くなってきて、こめかみを押さえた。



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