桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜



「任務って、例えばどんなことをするんだ?」


「ん〜〜まぁ、妖鬼退治とか、色んな異常現象を調べたりとか様々だな。あっ、ちなみに今回の任務は妖鬼退治なッ!!」



ふーん、神徒って何かと大変な仕事だな。



「さてと、」


深影はすくっと立ち上がる。


私は立ち上がった深影の顔を見上げた。



深影はそんな私の視線に気づき、いつものヘラっとした笑顔を浮かべると、私に手を差し伸べた。




「行こう、もうみんなアンタを待ってるよ」





「・・・」


何も言葉を発さず、彼の手を掴むこともせず、ただ彼を見つめる私


「?、どうした?」


深影は動こうとしない私をきょとんとした顔で見つめて小首を傾げた。



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