ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
桐島のお粥と食後の薬、そして、自分用のトーストとコーヒーを用意して、リビングに向かった。



「出来たぞ。また食わせてやろうか?」

いたずらに言うと、桐島は冷たい視線で俺をジロリと睨む。


「……じょ、冗談だってば」

その視線にたじろぐ。
もうすっかりいつもの桐島だ。安心しつつも少し残念な気もする。


「ハァー、昨日は素直で可愛かったのに…」

思わず本音をもらすと、桐島の顔がみるみる赤くなった。

「あ、あれは…!私も朦朧としてて!抵抗する元気もなかったんです!!」

慌てて言い訳しながら桐島は赤い顔で怒っている。

こんなに顔を赤くして動揺する桐島を見るのは初めてだ…。

それが嬉しくて、「そうかそうか」とニコニコしながら頭を撫でたら、「先生のバカ!」と一層怒られた。


< 132 / 479 >

この作品をシェア

pagetop