ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「愚息…?息子…?」

何のことだと会場がざわめき始めていた。


あのクソ親父が…!!今まで苦労して隠してきたというのに…。もう卒業だから良かったものの…。

キレるのもバカらしくなり、はぁ…とため息を吐いていると、壇上から「何だ銀次、皆に言っとらんのか?」というあっけらかんとした声が響いた。



その言葉に会場の視線がバババッ!とこちらに向く。苦笑する校長を除いて、同僚の教師は皆口をあんぐりと開けたまま固まっていた。


今ここで言うか!?
まじかよ…最後の最後でその仕打ち…。

頭を抱えながらガクッと肩を落としている俺の様子に会場からどよめきが起こった。




「「ええぇーーーっ!!!!」」



「まじかよ銀ちゃん!!」と会場が驚きで騒然とした空気に包まれ、もう卒業式なんてそっちのけ。



そして、やはり卒業式が終了した後は皆からどういうことだともの凄い勢いで取り囲まれ、質問責めで散々な目にあった。卒業式だというのに、もはや主役だった。


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