ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「しっかし銀ちゃんがぼんぼんだったとはな〜」

「……ぼんぼんって言うな」


ようやく騒動が落ち着き生徒たちもほぼ帰宅したころ、清川が俺の元にやって来た。


「最後の最後まで銀ちゃんって面白いな」

「お前に言われたくねえよ」


こうして清川と憎まれ口叩き合うのも今日で最後だ。そう思うと、不本意だが寂しさもある。まぁ、清川がどうしてもと言うなら、この先も会ってやってもいいかもしれない。


「ところでさ、銀ちゃん。俺ずっと聞きたかったことがあるんだ…」

「何だよ」

いいだろう。この際何でも答えてやるぜ。


「銀ちゃん、桐島のこと好きだろ」

「…………」


瞬間、顔を赤らめてしまう俺に、「やっぱり…」と清川が呟く。


「な、なんでっ…!!ちょ、ちょっと待て…!!」

明らかに動揺しまくる俺に、清川が「銀ちゃん、分かりやすいんだよ」と冷めた視線とともに送ってくる。


「桐島がいる時といない時のテンションが明らかに違うんだよ!!それに桐島を見るときのあの熱っぽい目!!ずるいぞ!!大人の色気を出しやがって!!」

なんてことだ!!

一生懸命隠してたのに、やっぱりにじみ出てたのか!!


「ま、まぁ待て…そんな怒るな…」

「怒るに決まってんだろ!!俺には散々諦めろなんて言って!!」

「わ、悪かったって…」

憤慨する清川を落ち着かせようと色々と弁明していたが、どれも裏目に出てしまうだけ。

そして、必死で説得し続けた結果、誰か可愛い女の子を紹介するということで片が付いた。

せめてもの罪滅ぼしだ……手配は志銅にでも頼んでおこう…。


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