ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
清川は今の状態を話してくれた。

どうやら、好きな子は自分とは違うタイプの性格で、どう話しかけていいのか分からないらしい。相手にも全く意識されていないという。


「何だよそれ、始まってもねぇじゃねぇか」

相談以前の問題だ。もう少し進んでから来い、と追い出そうとすると、

「銀ちゃん〜!!冷たいこと言わず助けてよ!!どうすりゃいい!?」


「どうすりゃいいって言われてもなぁ…」


女なんて、甘い言葉囁いてキスしてベッドインすりゃ堕ちる。

…なんてことは言えねぇしな。


こういう純粋な恋愛は俺にも正直分からない。何せ経験がない。
俺が知ってるのは、女を悦ばすソッチ系のテクの方だ。


「誰なんだよ、好きな奴って」

どう答えりゃいいか分からず、取り敢えず好きな奴を聞いてみた。



「ウチのクラスの……学級委員の桐島結衣」

誰にも言うなよ!!と清川はポッと顔を赤くする。




……………え?



まるで時間が止まったかのように、身体と思考が固まってしまった。


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