ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
資料室で1人呆然としていた。


あれから何とか気を取り戻し、清川には桐島はムリムリ!諦めろ!と軽い調子で言ってみたが、内心はかなり動揺していた。


銀ちゃんの薄情者!!と清川は帰って行ったが、アイツのことだから、何かあったらまた俺の所に来るだろう。俺のあんな言葉で諦めるはずがない。


今まで自分のことでいっぱいいっぱいだったから、周りのことなんて一切考えてなかった。


…桐島には好きな奴いるんだろうか…それともすでに彼氏がいるのか…?

今さらだが、そうだったら、かなり焦る。

いないとしても、もし、清川が頑張って桐島に告白したら、2人は付き合うのか…?

清川じゃなくても、桐島のこと好きな奴は他にもいるはずだ…。

この学校で桐島と誰かがカップルになっていく様子を黙って見ていられるのか…?

桐島が他の男のモノになる…。


……ふと、清川の身体の下で喘ぐ桐島の姿が浮かんだ。


「……ダメだ…耐えらんねぇ…」


無意識に、爪がくい込む程の強い力で、拳を握っていた。


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