ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「…なぁ、桐島。…好きな男のタイプは?」

いつもの勉強の時間、こういう話題は怖くて避けていたが、いてもたってもいられず思い切って聞いてみた。


桐島が手を止め、チラッと顔を上げる。

「……勉強とは関係ないと思いますけど?」

無表情で冷たい視線を寄越される。


「うっ…。まぁ…そうなんだけど…参考に…最近の女子高生事情を…」

しどろもどろで言う俺を桐島は何も言わず見ている。

「…や、やっぱりいいや…」

これは完全に怪しまれている。余計なこと聞かなきゃよかった…。
さ、続き続き…。参考書のページをめくる。





「………優しい人。優しくて、大人の男性…」

相変わらずの無表情だったが、桐島が真っ直ぐ、こちらを見て言った。


……心臓が、ドクドクと騒ぎ始めた。


< 95 / 479 >

この作品をシェア

pagetop