魔女と少女の願いごと



コンチェルトのケーキも食べて、私のどん底まで落ちていた気分は少し持ち上がってきた。



「ケーキ美味しかったなぁー」



私の頭にあるのはさっき食べたケーキのことばかり。


だから、この時は忘れてたんだ。


授業中、私は何を見たのか。







「昼間僕達を見たのはお前か?」



突然、私の頭上に降ってきた声。

見上げるとそこには、金と蒼のオッドアイを持つ、



黒い猫が居た。



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