上弦の月と下弦の月

風の日




───────

「大丈夫なのかっ?!」

「えぇ、高熱ですが、薬を飲んだからすぐ下がるはずです。」


小さな村の小屋の診療所の壁を風に乗った雨が打ち付ける。

そんななか、一人の男が小さな男の子を拾った。

雨のなか放られていたのを心配した男は急いで診療所に連れてきたのだった。


「ブライ、その子をどうするつもりです?」

「家で育てるさ。
他にどうすればいい?
おまえさんが預かってくれるのかい?」


それを聞いて顔をしかめるのを見て、ほらな。と言わんばかりにニヤッと笑う。


「ありがとな。
世話になったよ。」

「気を付けてください。」

「あぁ。」


ブライは扉を開けると、しっかり赤子を抱えて家にむかって駆け出した。




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