嘘。『彼』
「りおちゃぁん!帰るよぉ!!」



凌也の肩で心地よく眠ってるりおちゃんを、揺らすがなかなか起きない。




「まだ居る〜ぅ〜」




まだ居ると聞かないりおちゃんを、凌也に任せて私は帰る準備をした。




「えぇ〜沙良ちゃん帰るの〜?」




一番最後に私の席に着いた、ホストが止めようとする。



「ごめんね。」



私は笑顔で交わし、さっさと立ち上がり、支払いを済ませて、店を出た。




見送りに、エレベーターの所までホストが出てきた。



「今日はありがとう!良かったら携番教えてくれなぃ?」



ホストは当然の様に携帯を出してヒラヒラさせてる。






ガチャン―――



エレベーターが開いた。





「無理。」


私は一言いい放って、そそくさエレベーターに乗り込み笑顔で手を振った。




「えっぇっ…ちょっと…」




ガチャン――





あっけなく、扉はしまった。







「はぁ〜…」





深いため息が体を支配する。




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