指折り★Holiday




にやっと笑ったあたしを見て、
綾乃もにやっと笑った。




周りから見たら、
何事だと思うね。たぶん。
















「最近、夜に更新しないね」



いつものベンチに座り、
よって来る鳩を眺めるあたし。




『あげるな、エサ!!』



と、大きな看板があるのにも関わらず、
譲輝くんはパンをちぎってあげていた。





「んー、まぁね」


「やっぱ、起きれないとヤバイしね。
バイトとかいきなり休めないもんねー」




すっかり寂しくなった木。



キミはいいね。
ハゲてもまた生えるしね。




うちの校長は悲しい状態だよ。




心の中で木に話し掛け、
哀れな校長の頭を思い出す。


朝礼台に立ったら、
ライトで頭が光って可哀相すぎる。



< 49 / 122 >

この作品をシェア

pagetop