My Sweet Sweet home
「拓海ー!!!」
・・・また来た。次から次へと。
「おう。」
「ゆかちゃんも一緒だったんだー。」
顔を上げると、もう。ほんとに最悪。
拓兄の彼女だった。名前はもう覚えてない。
「どうも。」
「さっき電話したのよ。ねー拓海、今あっちでみんなでご飯食べてたの。拓海も来るでしょ。拓海の事もちゃんと彼氏だって紹介したいし。」
「んー俺いいわ。こいつもいるし。」
あたしをあごでしゃくる。ぶっきらぼうだけどこれが拓兄の優しさだって思う。あたしを選んでくれてよかった。
「・・・あーそうだよねー。ゆかちゃん一人になっちゃうよねー・・・。」
なんだか煮え切らないとでも言いたげな感じだった。
もう早く戻ってくれないかな。
ちょうどバッドタイミングで唯が帰ってきた。