放課後Kiss




…てかさ?


ぶっちゃけもうそろそろ限界。


あまりにもリナが、可愛いから。


もう、この際勘違いでも、ただの自惚れであったってなんだっていい。




「…」



優しく呼べば、俯いて黙るリナ。



「…リナ、こっち。…向いて?」



スッとリナの肩から手を下ろして。


そう言って、リナの背中を見つめた。



「……、」



「…リーナ」



黙るリナに、余計声が優しくなっていく。


…こういう気持ちを、なんて言うんだっけな…。



「…こっち。向けって…」






背中から伝わる、


必死に対抗する、リナが、…愛しい。







「…―――…っ」



「…、無理矢理向かしてい?」



と聞けば、


「…だっ、ダメ…っ!」


と返ってきた言葉。



隠しているつもりなんだろうけど、隠しきれてなんかない鼻声。


そんな声を聞いて、ジリジリと限界が近づいてくる。




「…残念でした。」




「…っ!?」







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