危険な甘顔王子様

危険人物!

エレベーターに乗り込んでボタンを押そうとしたけど、ためらった。

私、何階にいけばいいの?


「なんで、教えてくれないのよ!!」


一人で怒っていると、ボタンの下にカードのようなものを差し込むところがあった。


「あっ!」


そういえば・・・カードキー貰ってたんだった。

私は、カードキーをそこに差し込んだ。

すると、扉が自動的に閉まってどんどん上に向かっていく。

いったい何階まで行くんだろう・・・。

高いところが少し苦手な私は、考えないようにした。

少したって、ガタンッという音とともに扉が開いた。

結構上まで来ちゃったみたいだ。

降りると、そこはすぐに部屋の入り口だった。

しかも物凄く立派。

靴を脱いで、広い廊下を渡って正面の扉までたどり着いた。



< 11 / 23 >

この作品をシェア

pagetop