危険な甘顔王子様
気持ちを落ち着かせて、扉に手をかけた。

ガチャっ

という音とともに開いた扉の向こうに広がっていた景色は、やっぱりもの凄く豪華。

ハンパじゃないくらい広い。

ここ本当に寮なの?

それに、私がなんでこんなところに住めるわけ?

私の頭の中は疑問でいっぱいだった。


・・・でも、なんかおかしい。

たしかに、豪華で文句のつけようがない部屋。

でも、なんだか誰かが生活してるような感じがする。

大きいテーブルの上には、グラスが乗ってるし。

テレビも付いている。

もしかして、誰かと一緒に住むとか?

こんなに広いんだし。寮だからそれもありえる。


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