危険な甘顔王子様
「お父さんがそんなこと言おうが何しようが、私はオモチャじゃないの!!こんなとこ出てく!!」


そう言って、かばんを取ってドアノブに手をかけたとき、


「待てよ」


って声がして、私は力強い手で押さえつけられてしまった。

そして、勢いよく前を向かされた。

目の前には、息を呑むくらいカッコイイ顔がある。

私の心拍数がどんどん上がって、顔は絶対真っ赤だと思う。


「なななっなによ!!」


めちゃくちゃ焦ったような声を出してしまった。

すると顔がどんどん近づいてきて・・・・ってぇぇえええ!!?

私、キスされとうとしてる!?

覚悟を決めて目を瞑ったとき、肩に何か重いものが乗っかった。


「腹減ったぁ」


目を開けると、肩にそいつの顔が乗っかっている。


「まじ腹減ってんだよ。お前料理できんの?」


「馬鹿にしないでよ!!それくらいできるわよ」


私は、キスを期待してたのがバレないように大声で言った。


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