星の王子様
そして二人が学園に行くと、学園には大勢の生徒が校門の前に集まっていた。
「皆何してるんだろ」
真琴に聞くと、真琴は「ああ」と頷き、
「星の王子を待ってるんだよ」
「星の王子を?」
華の通う塔の王子。それを待ってるなんて。
「でも今まで見た事ないけど…」
「そりゃそうだよ。華が登校する頃にはもう星の王子は登校してるだろうし」
確かに遅刻ギリギリで登校すればこの人だかりも無いだろう。
「遅刻ギリギリなのはいつも真琴のせいだけどね」
「あははー」
< 17 / 200 >

この作品をシェア

pagetop