星の王子様
そしてふと、気になる事を思い出し洗面所へ向かった。鏡の前に立ち、制服の首の下、胸の真ん中の部分をクイっと下げた。
生まれた時からある印。
黒い剣が身体に刻まれ、その剣が途中で折れている。この印の事を何度か母親に聞いたが、母親は「分からない」と言うだけ。しかもその印は、
「何だか濃くなってる」
最初に気にし始めたのは小学生の高学年の時。その頃はまだ薄かったが、年々印が濃くなってる気がする。
「何かな。これ?」
「華。早く食べなさい」
「あ、はーい」
まぁいいか。別に何もないし。
生まれた時からある印。
黒い剣が身体に刻まれ、その剣が途中で折れている。この印の事を何度か母親に聞いたが、母親は「分からない」と言うだけ。しかもその印は、
「何だか濃くなってる」
最初に気にし始めたのは小学生の高学年の時。その頃はまだ薄かったが、年々印が濃くなってる気がする。
「何かな。これ?」
「華。早く食べなさい」
「あ、はーい」
まぁいいか。別に何もないし。