騎士戦争


倒れた兵の後ろにはオーディンの兵士


ビギナーと共にオーディンを裏切った兵士たちはまた裏切り行為に走った


「さっきので数は減ったけど、ここら一帯の奴らには丁度いい度合いかな。

こっちはこっちで殺戮を催そう」


全てはビギナーの合図一つで生まれた殺戮現場


たたみかけるような勢いで一人二人とオリジン兵が倒れていく


悪鬼の精鋭たちは、餓鬼のように群れて肉を切り刻む様は残酷でしかなかった


声もあげずにその矛先がフェンリルにも及ぶ


だがしかして返り討ち


予想はしていたことだが改めて見るフェンリルの捌き方には拍手をしたくなった


「戦いから離れたと聞いていたけど、ああ、良かった。まだ“殺し甲斐”がある腕前で安心したよ」


あくまでも、自分が優位でいるビギナーの笑いは止まらない


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