姫のさがしもの。
私は溜息をひとつついた。
「毎回、川辺に誘ってきて
毎回イチャイチャ
してくるの。
そんでキスしようとしてきて
…最後には
『やっぱだめだ』
だよ!?
『キスしたら
何かが変わってしまう』
の一点張り!
何が変わるの!?」
宮岸さんへの怒りを
代わりに優希にぶつける私。
優希は宥めるように答える。
「まぁまぁ。
宮岸さんなりに
一線を引きたいんでしょ?
付き合ったら
仕事に影響出ちゃう
心配してるみたいだし。」
私はさらに声を荒げる。
「付き合わなくたって
こんなに毎日会って
イチャイチャしてたら
一緒だって!」