姫のさがしもの。


―このとき、

宮岸さんがなぜ私にしきりに
『彼氏』の話を持ち出すのか

私は深く考えていなかった。




ある日、その謎は
解けることになるんだけど…



私にはそんなことを
考える余裕はなかったし、

まさか私の嘘が
自分を苦しめることに
なっていたなんて



このときは

気付いていなかったんだ。
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