姫のさがしもの。


「でもさ、

宮岸さんは
姫夏のこと、好きって
言ってくれてるんでしょ?

もう少し待ってみたら?」



優希が苛立つ私を
なんとか宥めようと
してくれている。



「…言葉では好きって
言われても

実際、宮岸さんが
私を好きかなんて

わかんない・・・。」



「なんで?

好きじゃなかったら
デートなんて
そんな頻繁に誘われないって」



優希は必死で
フォローを入れてくれる。



でも…私、

宮岸さんは
ほんとは私のこと
好きじゃない気がする。


「…最近、宮岸さんに

めちゃくちゃ
腹立つこと言われたの。

それで、
私、好かれてる自信が
なくなっちゃった…」





…あれは、
つい先週のこと。



宮岸さんは
いつもの通り、
私を呼びだして

ラブホテルへ。



3か月も経ってるわけだし

今日こそ
SEXしちゃうんじゃないかな

なんて

淡い期待と緊張を抱きながら、
ついていった私。



ホテルの部屋に入って

いつもどおりの
甘いキスと抱擁を浴びせる彼。


そして、いつものように、
私の上半身を半裸にさせて

下着の上から体を優しく触る。




だけど、

あの日の彼は
いつもと違ってた。




彼は初めて

私のブラジャーのホックに
手を伸ばしてきた。



「宮岸さん…?」



私が驚いている内に、


ハラリと
それは剥ぎ取られてしまって、


あっという間に
私の胸は露わにされた。


そして彼は

その露わになった
私の胸を愛撫しながら


次々と衣服を剥がして

ついに下着まで全部
剥ぎ取ってしまった。


気がつけば私は全裸。



…どうしたのかな?
今日の宮岸さん。



今日こそ
彼は私を抱くつもりなのかな?




彼の指先や舌先が細かに動く。

そのたびに
私の体はビクンと反応して

私は喘ぐのを
止められなかった。




…私、今日こそ
彼に抱かれるんだ…。
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