†シークレット・ラブ†
携帯をバックの中に入れて
スーと深呼吸した。
落ち着け
あたし
あたしは
誠司の妻なんだ…
自分を取り戻しなさい
今すぐに──…
「すみませんでした!何もかも、みっともない姿を見せてしまって…本当に
ご迷惑おかけしました。」
そう言って、頭を下げた。
「そんな…みっともないなんて…
そんな事、ないですよ。
気にしないでください」
そう微笑む彼の横顔が少し寂しげに見えたのは
あたしの、勘違い──…ですよね…?