†シークレット・ラブ†

「まだかぁ~?」の誠司の声に

「すぐ行くぅ~もう少し待ってェ~」と返事してドレッサーの前でメイクをやり直しカーディガンを羽織い

「お待たせ」とリビングのドアを開けた時


携帯を握りしめたままの誠司が驚いた瞳であたしを見た。



「どうしたの?電話?何も聴こえなかったけど…」



「あ…会社で会議があったからずっとマナーモードにしてたから…」


「そうなんだ…
なに、仕事とか?」


「えっ!?まぁ~な…
俺、頼りにされてるから…」


「そう、大丈夫なの?」


「なにが?」


「なにがって…仕事行かなくても。」


「あぁ~大丈夫だよ。電話で指示したから。」


「そう、大変だね」

「まぁね。じゃ、行こうか。どこのレストランがいいかな。」


「近くに美味しいレストランが出来たみたいだよ」


「じゃあ、そこに行こうか」


「うん。」



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