†シークレット・ラブ†

あたしは、勇気を振り絞り…彼の店に近づき…ドアノブに手をかけた。



ドキンドキンと激しくなる鼓動で胸が痛い。



だけど、それ以上に彼に…会いたいから…。


スウーと深呼吸して、ドアノブを引いた…。けど…。



「開かない…」



ドアノブが、開く事はなかった。



もう…会えない…ことなのね…。



もう…。




二度と…会えない…。




悲しみで胸が潰されそう…。


膝からガクリと、崩れるように…地面にじゃがみ込んだ…。



彼には会えない…。




その現実を…認めたくなくて…。





泣き声は…雨にかき消されて何も聞こえない…



きっと…彼の元にも届かない…。




そう思っていた…。




< 260 / 265 >

この作品をシェア

pagetop