†シークレット・ラブ†
「雨沢さん…?」
不意に聞こえてきた懐かしい声に、あたしはゆっくりと顔を上げると…
「雨沢さん…」
「先生…」
あの日、あたしに手渡してくれた傘をさし。目を大きく見開いた、先生が立っていた。
「先生…あたし…」
震える体で、先生に手を伸ばした時…
傘が空を飛んで…優しいぬくもりがあたしを包み込んだ…。
「せん…せい…」
あたしを力強い腕の中で抱きしめる胸の中に…しがみつくように顔をうずめた。
「あたし…」
「会いたかった…」
「えっ…?」
「あなたをずっと…探していたんだ…あなたが僕の元を去ってからもずっと…」
“あなたを探していた”
彼の言葉とぬくもりが…あたしを何度も包み込んでいく…。