†シークレット・ラブ†


「お一人で、されているんですか?」



沈黙が怖くて
とっさに聞いた。




「まぁね──…この喫茶店、亡くなった祖父がやっていた店でね、祖父が亡くなった後、ずっと締めていたんだけど、


よく来てくれていた常連さん達のリクエストに応えたくて、先週から、店を開けたんですよ」




「そうなんですか──…」



「はい──…俺は元々、ピアニストを目指してたんですけど、指、怪我しちゃって──…



他にやる事見つからなくて──…



それで、珈琲の香りに惹き寄せられて、ここにやって来ました。」





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