†シークレット・ラブ†
次の日の朝
眠気眼を擦りながら、起きてきた誠司に聞いてみた。
「ねぇ、あたし、働きたいんだ。」
トーストをパクリと頬張る、誠司の動きが止まった。
「働きたいんだ…」
もう一度言った。
「どうして?」
『どうして?』
やっぱり…また同じ答えが返ってきた。
「別に、俺の稼ぎだけで生活できるんだ。何も祥子は働かなくていい。家の事をちゃんとしていてくれれば、それでいい。前にもそう話しただろう?」