べりー ベリー berry~イケメン5兄弟に振り回される日々~
そう言った瞬間後ろから回っていた腕を放され――

あたしは汐輔クンと向き合う形にされて、


―ぎゅっ―


――抱き締められた。


「……よかった…」


汐輔クンのそんな小さな声があたしの耳に届いた。


…そんなコトない…それを言いたいのはあたしだ…。


―フッ―


急に身体が離れてあたしの周りのぬくもりが消えた。


顔を上げると優しい顔をした汐輔がいた。


「…手…出して?」


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