少女のヴァンパイア
そんなキルギスにイオラは
心を決めたように近付いた。
「キルギスさん…」
イオラが言うと
キルギスの肩がピクッと動いた。
「あなたの言いたいことはわかります。
ですが、リベルの気持ちもわかってあげてください。」
イオラは静かにキルギス告げた。
「あなたになにが分かるの?」
キルギスの中で何かがきれた感じがした。
キルギスは涙を流して真っ赤な目をイオラに向けた。
「突然現われたあなたにいったい私達のなにが分かるの?
今までどんな苦しい思いをしてここまできたか、あなたに想像出来る?
いろんな所を転々として、その度に苛められて。
だれも信じられなくて。
何日も食べれない日があって、寝る為のふかふかのベットもない。
私達はなにもしてないのに!!
あなたに『リベルの気持ちもわかってあげて』なんて言われて欲しくない!
私にはリベルしかいなかったのに!!
どうして私からリベルまで取ろうとするの?
どうして?」
キルギスの言葉にだれもが口を噤んだ。
「私がいい子じゃないから?」
その姿は寂しさに耐えれない少女の姿に見えた。
そんなキルギスにリベルが近付き、
キルギスを優しく抱き締めた。