少女のヴァンパイア
だが、
シュリーの日々は至って楽しいものだった。
シュリーは庭で小鳥たちと楽しんでいた。
歌ったり、
踊ったり、
シュリーは記憶のないなか、
動物たちと楽しく歌ったりしているのは覚えていた。
歌って踊るシュリーの顔は、
すごく笑顔で、
みているものはシュリーの虜になっていた。
シュリーのマロン色の髪がサラサラと風に揺れ、
透き通った声はみている者の心まで潤わしていた。
まるで天使のようだった。
幸いにも、
ここはグレンの屋敷だし、
客が来てもシュリーは逃げて隠れるので、
グレンとファイとラント意外は誰もシュリーの姿を見た者はいない。
シュリーはグレンの屋敷にきた客はいい人だとわかっていても、
あの男に見えてしかたがないのだ。
シュリーはそんな気持ちを押さえて、
グレンやファイにばれないように部屋に戻るのだった。