少女のヴァンパイア
「まっ!
リベルが幸せならそれでいっか」
キルギスの言葉は部屋に響き、
だれにも聞こえることはなかった。
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過去を話したキルギスは
机に置いていた紅茶に手を伸ばす。
そしてグレンににっこり微笑みかけた。
「急に昔話なんかしてごめんなさいね?」
「いえ…」
グレンは紅茶を飲まず、
ただ椅子に座っていた。
それをみたキルギスは
ふーっと息を吐いて、
グレンのほうをむいた。
「それからヴァンパイア元帥とイオラとの生活が始まったわ。
イオラと仲良くなるのにはそう時間はかからなかった……
あの子はとても素直な子だったからね。
フランもなんだかんだ言っても、イオラを心配していたわ。」
それからしばらく間があいて、
キルギスがグレンのほうを見た。