少女のヴァンパイア















「バーナードがリベルを…その手で殺めたの」
















キルギスの瞳から止まっていた筈の涙が溢れだした。


それでもなお、


キルギスは話続けた。


「…ふたりの間になにがあったのかは、知らない。
でもね、バーナードは『この時を狙っていた。』って言ったの。
あたしは嫌な予感がしてすぐに駆けつけたときにはもう遅かった。
そこには―…灰となりかけていたリベルの姿があった。
わたしはバーナードにどうしてこんなことするのか聞いたの。
そしたらバーナードは…
『より強い力を得るため、最大の友を殺した』
…そう言ってたわ。

馬鹿よね、そんなことしたって強い力なんか得られないのに。」


そう言ってキルギスは無表情の仮面を崩さないまま、冷たく微笑んだ。


その笑みはまるで…すべてを凍らせるようだった。


実際に部屋の温度が一気に下がり、吐く息が白くなった。


< 194 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop