_残酷すぎるキミ_[短編]



「えっ?いきなりとか…無理だよ。」




だけどそんな言葉、彼にはきかない。




「はーやーくー」




だだをこねる子供みたいに言う彼。






そして私は小さな声で名を呼んだ。





「…ひ、なた」





すると、彼の表情はふっと柔らかくなり、





「よく出来ました。ふふっ、これからは二人の場所だね」




そう言って図書室を出ていった。




_______




これが、




日向と私が初めて言葉を交わした日のこと。





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