乱樹(らんじゅ)の香り
 ※

「オレ宣言通りフリーになった」

瞬は笑った。

「麗はどう?兵庫、捕まえた?」

麗は、考えた。

「どうかな」

言って、笑う。

「うらやましい。

オレ、誰も見つけられなかったら、麗、付き合って?」

「タカちゃんがそばにいなくなってたらね」

答えて、麗は兵庫の姿を見つけて駆け寄った。

兵庫は、麗を見つけて笑った。

ああ。

この笑顔、たまらない。
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